概要
AGAには、実は2つのタイプがあります。それぞれ、どのような仕組みで薄毛になるのか詳しくみていきましょう。
抜け毛が増えるタイプ
男性ホルモン1つ「テストステロン」が頭皮の酵素「5αリダクターゼII型」と結合し、ジヒドロテストステロンが作られます。ジヒドロテストステロンは、髪を作る栄養を送りこむ役割を果たす毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体と結びつき、薄毛を引き起こすシグナルが発せられます。
その結果、髪の成長が妨げられて、十分に太く長く育たなくなるのです。そのような髪が増えると、当然その部分の髪のボリュームが失われます。頭皮が見えるようになり、明らかな薄毛となるのです。
毛を生やし・育てる力が衰える
もう1つは、加齢や生活習慣の乱れが原因で、髪を生やして育てる能力が衰え、薄毛になるタイプです。加齢は、新陳代謝の低下を招くため、髪が生えるスピードが遅くなります。また、生活習慣が乱れることで、栄養不足や血流の低下が起こり、髪の成長に欠かせない栄養の供給が低下し、結果的に薄毛になるのです。
日ごろから肉中心の食事や睡眠不足、運動不足の場合、それだけ髪の成長に悪影響が及ぶため、薄毛のリスクが上がります。
一方でFAGA(女性男性型脱毛症)とは、女性の薄毛の総称を指す言葉です。1964年ごろから研究が始まったとされており、当初は男性のAGA(男性型脱毛症)と同じものだと考えられていました。そのためAGAに英語で女性を意味する「Female」の頭文字をつけた、FAGAと呼ばれてきました。しかし研究が進むにつれてAGAとは症状や原因が異なることがわかってきたため、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。
このような方へおすすめ
・抜け毛が気になる
・最近薄くなってきた
当院の特徴
AGA治療薬には、ミノキシジルのような「発毛を促進する効果 (=攻めのお薬)」、フィナステリドやデュタステリドのような「抜け毛を減らす効果(=守りのお薬)」という違いがあります。
それぞれの薬の作用を理解した上で、医師の診察を受けて薬を処方してもらいましょう。
自分の希望を医師にしっかりと伝えつつ、健康状態や治療中の病気、内服中の薬、アレルギーなどを踏まえて医師の判断に任せるのが定石です。
FAGA治療薬には、パントガールの処方をお勧めしております。
パントガールはFAGAなど女性の薄毛治療のために服用が認められた治療薬です。ケラチンやパントテン酸カルシウム、シスチンなど髪の毛の生成に良い影響を与えるとされる栄養素が豊富に含まれており、服用することで育毛環境を整える効果が期待できます。パントガールの服用による重篤な副作用の報告はありませんが、妊娠中・授乳中などの場合は服用を始める前に医師に相談しましょう。
処方できる薬
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル
・パントガール
術後のリスク・副作用
フィナステリドはまれですが、リビドー減退、勃起機能不全。
デュタステリドは勃起不全や性欲減退、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感))、精液量の減少。
ミノキシジルタブレットは動悸や頭痛。
パントガールはほとんどありませんが、軽度のものでは腹痛、下痢、めまい、頭痛、動悸、胸やけなどが起こる場合があるとされています。
このような副作用が現れたら、クリニックを受診して、中止か服用を続けるか医師の判断を仰ぎましょう。
料金
- 男性
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フィナステリド1ヵ月:6,600円
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デュタステリド1ヵ月:7,700円
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ミノキシジル内服:2.5mg100錠:15,000円
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ミノキシジル外用:ロゲイン5%6,600円
- 女性育毛薬
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パントガール1ヵ月分:9,900円
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ミノキシジル外用:ロゲイン2%6,600円