2025.12.15
肝斑治療の完全ガイド|原因・治療法・施術後の注意点まで徹底解説【東京 新宿】
多くの方が悩まれるシミの中でも、特に治療が難しいとされている「肝斑」。
30〜50代の女性に多く見られ、マスク摩擦・ホルモンバランス・紫外線など、複数の要因が絡み合って悪化や再発を繰り返す特徴があります。
新宿 フェルズクリニックでも年間を通してご相談をいただく症状ですが、年末はダウンタイムを取りやすい時期ということもあり、肝斑治療をスタートされる患者様が増えるタイミングでもあります。
本記事では、肝斑の特徴から治療内容、治療期間の目安、再発予防や当院での治療方針まで詳しく解説します。これから治療を始めたい方はぜひ参考にしてください。
そもそも肝斑とは?
肝斑は「ほほ骨のあたりを中心に左右対称に広がる薄茶色のシミ」です。
境界がはっきりしにくく、色がまだらに広がることが多いのが特徴です。
他のシミとの違い
老人性色素斑(一般的なシミ)
紫外線ダメージを受けた部位にできる境界のくっきりしたシミ。レーザー反応が良い。

炎症後色素沈着(PIH)
ニキビ跡・摩擦・虫刺されなどの炎症の後に残るシミ。ケアで薄くなりやすい。

そばかす(雀卵斑)
遺伝的影響が強く、小さな斑点が鼻〜頬に散在。

肝斑
肝斑摩擦・ホルモンバランス・ストレス・紫外線が影響しやすく、刺激で悪化しやすい。
強いレーザー照射を行うと濃くなる可能性がある点が大きな違いです。

※肝斑は「悪化リスクを前提にコントロールする」必要があるため、治療の順番と方法選びが非常に重要です。
肝斑はメラニンを作るメラノサイトが原因
肝斑は、メラニンを作るメラノサイトが過剰に活性化してしまうことで発生します。
日常生活の中で肌の複合的な刺激を受けることで悪化を繰り返します。
また、肌内部の炎症が慢性化しているケースも多く、
「まず炎症を落ち着かせる」 → 「色味を薄くする」
という2段階のアプローチが最も効果的です。
複合的な原因の例
| ・ホルモンバランス(妊娠・更年期) ・摩擦(クレンジング・洗顔・マスク着用) ・紫外線(年間を通しての影響) ・ストレスや睡眠不足 |
肝斑治療の基本方針|刺激を抑え、段階的に薄くする
肝斑は“削る”のではなく“なだらかに鎮静させる”治療が適しています。
そのため、以下のような治療方法が一般的です。

①トラネキサム酸内服薬・塗り薬(外用薬)
- メラノサイトの過剰な反応を鎮める
- 肝斑の根本的な原因である炎症を抑える
- 他治療の効果を安定させる
症状が強い方は数ヶ月の内服継続で様子を見ます。
※トラネキサム酸が飲めない方(血栓症リスクがある方、ピル内服中、授乳中など)はその他の治療法について以下でご紹介します。
②低出力レーザートーニング
肝斑に適した低出力のレーザーを用いて、刺激を与えずメラニンだけを少しずつ減らす治療です。
メリット
- くすみ改善
- 肌全体のトーンアップ
- ダウンタイムがほぼない
- 毛穴改善も期待できる
注意点
- 出力設定を誤ると悪化する可能性がある
- 医師の経験と照射パラメータが重要
③ 外用薬(ハイドロキノン / クリーム治療)
メラニン生成を抑制し、色味を薄くします。
ただし刺激が強い成分もあるため、個々の肌状態に合わせて濃度を調整します。
治療期間の目安:肝斑は1回で劇的に消えるタイプのシミではない
肝斑の治療経過は時間をかけて徐々に効果が表れます。
| ・1〜2ヶ月:色味がやや薄くなる・くすみ改善 ・3〜6ヶ月:左右差の減少・トーンアップ ・半年〜1年:明らかな改善が見られる |
上記の段階を踏むことが一般的です。
ピコレーザーでの肝斑治療は有効か?
結論:肝斑に対するピコレーザーでの治療は有効です。以下で解説します。
◎ 肝斑にピコレーザーが選ばれる理由
肝斑は、紫外線だけでなくホルモンバランス・摩擦・ストレスなど複合的な原因で発症し、表皮だけでなく真皮深層に存在することもあります。そのため、従来の強いレーザー(Qスイッチなど)では刺激が強すぎて、むしろ悪化するケースがあったことが課題でした。
そこで注目されているのが ピコレーザー です。
ピコレーザーは「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短い照射時間でメラニンを粉砕するため、熱作用(熱ダメージ)がほとんど発生しないのが最大の特徴。
熱刺激を避けたい肝斑治療には非常に適しており、刺激を最小限に保ちながら色素を均一に改善することが可能です。
◎ ピコレーザー「エンライトンSR」が肝斑治療に向いている
フェルズクリニックで採用している ピコレーザー「エンライトンSR」 は、肝斑治療との相性が非常に良い機種です。
✔ ① 532nm・1064nmの2波長が使える
・表皮寄り → 532nm
・真皮寄り → 1064nm
と使い分けることで、より効率的なアプローチが可能です。
✔ ② ピコトーニングが均一でムラになりにくい
エンライトンSRはビームの均一性が高く、照射ムラが出にくい特徴があります。
特に肝斑治療では「強い刺激を避け、弱く均一な照射」が重要であり、
低刺激で安全にトーニングを続けられる点が大きなメリットです。
✔ ③ 肝斑と“混在したシミ”にも同時にアプローチ
・日光性色素斑
・脂漏性角化症
・炎症後色素沈着(PIH)
など複数の色素トラブルが隠れていることが多いですが、
エンライトンSRはこれらの改善にも効果が期待できるため、顔全体のトーンアップを実感しやすいのも特徴です。
肝斑が再発する理由と、予防のためのポイント
肝斑は治療後も再発しやすいため、
「いかに悪化させないか」 がとても重要です。
摩擦を避ける
・クレンジングはこすらず、指の腹で優しく
・タオルは押し当てるだけ
・マスクのこすれにも注意
紫外線対策を徹底
・冬〜曇りの日も必須
・室内光でもメラニン活性は起こる
スキンケアはシンプル&低刺激
美白剤の使いすぎは逆効果
生活習慣も影響
・睡眠、ストレス、ホルモンバランスの乱れが悪化要因に
フェルズクリニックでの治療の進め方

フェルズクリニックでは患者様の肌状態に合わせて適切な治療をご提案しております。
1.カウンセリング・診察
肝斑と他のシミを正確に識別し、治療順序を決定します。
2.治療プラン設計
内服・外用・ピコレーザー(エンライトンSR)の併用などを最適化。
3.治療開始
メラノサイト活性の鎮静を最優先にクリニックでのレーザー治療や内服・外用薬を処方して経過を観察します。
4.施術後のアフターケア
効果を確認しつつ施術後のメンテナンスまでサポートいたします。(経過診察は無料で行えます)
肝斑は生活要因で再発しやすいため、2週間~月1回のメンテナンス照射がおすすめです。
肝斑治療は長期戦に見えますが、正しい順序で行えば確実に改善します。
フェルズクリニックのピコレーザー施術詳細はこちら
まとめ|肝斑治療は冬がベスト。ピコレーザーとの適切な併用で美肌へ
肝斑は刺激に弱く、紫外線量が少ない冬は治療を始めるのに最適な季節です。肌が落ち着きやすい時期にピコレーザーや内服を組み合わせてケアすることで、春以降も安定した透明感を維持しやすくなります。
新宿フェルズクリニックでは、肝斑治療に適したピコレーザー「エンライトンSR」を用い、医師が診察した上で肌状態に合わせて丁寧に出力を調整しています。肌への負担を抑えながら、安全に肝斑を改善したい方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
こちらから
03-6274-8291
(受付時間 11:00-20:00)
岩手医科大学医学部卒業後、総合病院にて内科・外科・皮膚科・形成外科など幅広い診療科を経験し、美容皮膚科医としてのキャリアをスタート。大手美容皮膚科・美容外科で研鑽を積み、ゴリラクリニック新宿本院院長および診療部長を歴任したのち、2021年にFellez Clinicを設立。温厚な人柄と丁寧なカウンセリングに定評がある。「美しさは心の幸せにつながる」を信条に、日々の診療に従事している。























