2025.12.03
ブレッシングとは?ニキビ跡・毛穴治療の新しい選択|効果・特徴とポテンツァとの違い【東京・新宿の美容医療】
美容医療を受けても、ニキビ跡や毛穴の改善には時間がかかることがあります。クレーターのような深い凹みや開いた毛穴は、特に時間がかかりやすく、「もう治らないのかな…」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
近年、ポテンツァのような、針から熱を発する“ニードルRF”の登場によって、従来とは異なるニキビ跡・毛穴治療が可能になりました。そして、今年“傾斜ニードルRF”という新しい技術を有するブレッシングが登場し、さらに細やかに肌状態に合わせた治療選択が可能になりました。
この記事では、ブレッシングの特徴や効果、ポテンツァとの違い、どんな方に向いている治療か、について解説していきます。
これからニキビ跡・毛穴治療を始めようとしている方、すでに治療していて別の選択肢を検討している方の参考になれば幸いです。
結論:ブレッシング治療が向いている方
| ・深いニキビ跡のクレーターに悩んでいる方 ・毛穴の開きによる鼻や頬の凹凸が強い方 ・小じわや肌の質感を改善したい方 ・肌育したい方 ・ポテンツァ治療後の次の治療を検討している方 |
※適応は医師の診察により判断します。
ブレッシングとは?|ポテンツァ開発チームの新機種
ブレッシング(BLESSING)は韓国のCellah Medical(セラー)社が開発したニードルRFの新製品です。同社は、広く普及している「ポテンツァ」を開発したJSIS社の創業メンバーが設立した企業であり、ニードルRFに関する深い知見を結集してブレッシングを開発しました。
ポテンツァの特長は踏襲しつつ、ポテンツァには無かったような機能が備わっています。
主に、ニキビ跡の凹みや毛穴の開き、肌のハリ感や流行の肌育を目的とした治療などに使われます。
ブレッシングの特徴は?|特許技術「DRSチップ」
ブレッシング最大の特徴と言っても過言でないのが、「DRSチップ」です。「DRSチップ」により、世界初の技術である「傾斜ニードルRF(高周波)&インジェクションシステム」が可能になり、針を斜めに刺しながら、RF照射と薬剤注入を同時に行うことができるのです。
DRSチップによるブレッシングの特長は下記の通りです。
| ①傾斜ニードルRFを用いたニキビ・ニキビ跡治療 ②ロスを抑えた薬剤注入 ③AIによる機械管理 |
ブレッシングの特長①|傾斜ニードルRFを用いたニキビ跡・毛穴治療
ブレッシングの針は肌に対して斜めに進入する構造。

広範囲な高周波エネルギー照射
ニードルRFは針が真皮層に到達したタイミングでRF(高周波)を照射します。従来は針先からのみ照射されていたRFは、ブレッシングでは針先のみならず、針の中間部分からも照射されます。
さらに、皮膚上には対極板が接する設計になっていて、針の中間から出た熱は対極板に向かって上昇し縦方向にも熱が伝わっていきます。これにより、広範囲に効率的に熱が届けられるようになりました。
メーカー資料によると、従来機と比較してRF照射範囲は8倍に匹敵すると言われています。

サブシジョン効果で凹みや瘢痕の改善が期待できる
ブレッシングでは、先端が鋭利な「3面カットマイクロニードル」が斜めに刺さることで、癒着した皮下組織を剥離・切断(カッティング)するサブシジョン効果が期待できます。これにより、RF照射や薬剤導入との相乗効果で効果的にニキビ跡や毛穴にアプローチできるようになりました。

【補足】
ニキビ跡の凹みやクレーターはニキビなどの炎症で肌の奥が線維化し、皮膚組織が癒着することによって生じます。サブシジョンは、専用の針で物理的に癒着した線維を切断し、皮膚表面を押し上げることが期待できる治療です。
真皮全層の治療が可能
ブレッシングの針の深さは0.5mmから3.0mmまで0.1mm単位で調整可能。部位によって異なりますが、顔の真皮の深さは0.6~2.0㎜前後(目安)であり、ブレッシングは真皮全層の治療が可能な設計になっています。
この「深さ」とは垂直深度を指すため、同じ深さ設定でも斜めに刺すブレッシングの方が従来機と比較して、針の接触面積が広くなります。
ブレッシングの特長②|ロスを抑えた薬剤注入
ニードルRF治療では、治療効果を高めるためにマックームやジュベルックなどの薬剤を注入することがあります。従来は、針の抜き差しによる圧力変化を利用し、薬剤を押し込むような注入が一般的でした。
しかし、ブレッシングの針は「管腔構造」といって、針の中心が空洞になっており薬剤の通り道になるような設計です。これにより、針先から直接肌に薬剤の注入が可能に。
針が斜めに入ることで、浅い層に薬剤を注入しても漏れにくいメリットもあります。
ブレッシングは「管腔構造」と傾斜ニードルにより、狙った層に均一かつ的確に注入でき、注入薬剤のロスが抑えられているのです。
ブレッシングの特長③|AIによる機械管理
DRSチップは安全性にも特長があります。ブレッシングは1Shotごとに肌の電気抵抗値(インピーダンス)を測定・フィードバックします。電極プレート(対極板)の浮きや肌の状態に応じてRF出力を自動制御するため、火傷のリスクを最小限に抑え、安全な施術をサポートしてくれます。
ブレッシングの効果|症例写真
ブレッシングは従来のニードルRFに加えて、サブシジョン効果、広範囲なRF照射、ロスを抑えた薬剤導入が機能として備わっており、深いニキビ跡や毛穴の開きの改善が期待できます。
※下記はメーカー提供の症例写真です


ブレッシングとポテンツァの違い

ポテンツァは垂直ニードルRF
ポテンツァの針は肌に対して真下(垂直)に進入する構造。

高周波エネルギーは針先から
ブレッシングが線でRFを照射しているのに対し、ポテンツァは点(針先の局所)でのRF照射。また、ポテンツァには対極板はありません。

ブレッシングのようなサブシジョン効果は無い
ブレッシングが斜めに針を挿入するのに対し、ポテンツァの針は真下に挿入するため、癒着部分を物理的に剥離・切断することは期待できません。
ポテンツァは薬剤を圧力で押し込む
ポテンツァの機能の一つに「ドラッグデリバリーシステム」があります。ドラッグデリバリーシステムは、ポテンツァの針を刺した時と抜いた時の圧力の変化を利用して、ジュベルックなどの薬剤を均一に押し込みながら肌へ浸透させていきます。

ブレッシングとポテンツァの違い|まとめ
| ブレッシング | ポテンツァ | |
| 登場 | 2025年 | 2019~2020年 |
| 針の挿入方向 | 斜め | 真下(肌に垂直) |
| 薬剤注入 | 針先から直接注入 | 圧力変化で押し込み |
| 得意な症状 | ・ニキビ跡(凹み、クレーター) ・毛穴の開き ・小じわ ・顔の引き締め ・肌育 | ・ニキビ跡(凹み、クレーター) ・毛穴の開き ・タイトニング ・肝斑 |
| サブシジョン効果 | 有 | 無 |
| 価格相場 (新宿エリア) | 8~14万円 (使用チップ・薬剤による) | 3~9万円 (使用チップ・薬剤による) |
ブレッシングのダウンタイムは?|点状出血と色素沈着に注意!
ニードルRFのように、針を刺すような施術は効果を感じやすい傾向がある代わりに、ダウンタイムが比較的大きくなりがちです。ブレッシングも例外ではなく、術後から針による出血と赤みが見られます。
施術中写真

施術中は写真のように赤いですが、術後に鎮静パックを使用すると写真より赤みが落ち着く傾向に。
うっすらとした赤みは1~3日程度続く方が多いです。そして点状の内出血が2~7日程度続き、お肌が落ち着いていくような経過になります。
術後ケア|トラネキサム酸など内服を推奨
ブレッシングの照射は一般的には全顔2周です。しかし、肌状態によっては医師の判断のもと、4周する場合も。4回照射するということは、その分針を刺す回数も増えるので、ダウンタイム2回照射よりも大きく出る傾向にあります。
特に注意したいのが色素沈着。せっかく治療を行っても、その後のケア不足や不完全な紫外線対策によっては色素沈着のリスクがあります。
そのような場合は、トラネキサム酸を内服することで、色素沈着の低減が期待できます。
※医師の診察のもと処方を受けることを推奨します
お顔を濡らさなければ当日からシャワー浴が可能で、術後12時間後から洗顔やメイク、湯舟での入浴や運動が可能です。
新宿のブレッシングは|【フェルズクリニック】

新宿エリアでブレッシングを検討している方はぜひご相談ください。
フェルズクリニックのブレッシング|肌状態に合わせて照射数を調整
フェルズクリニックでは通常、RF+薬剤導入(インジェクション)を全顔2周照射で行います。しかし、下記のような方は、医師の判断のもと全顔4周照射で行っていきます。※追加料金がかかります
- ニキビ跡の深い凹みが強く気になる方
- 毛穴の凹凸を滑らかにしたい方
- 2周の痛みが耐えられる方
※適応は医師の診察により判断します。
治療目標に合わせて適切な出力調整を行うことで、より効率的にアプローチすることを目的としています。サブシジョン効果やRFによるコラーゲンの増生がさらに見込まれる場合も。
フェルズクリニックのブレッシング|痛みに対するケア
ブレッシングにはニードルRF特有の針を刺す痛みと、RF照射による熱感が伴います。
施術前に必ず麻酔クリームを塗布して照射を行いますが、それでも完全に無痛になるわけではありません。
しかし、フェルズクリニックでは麻酔の効果を最大限発揮するため部位ごとに、麻酔クリームを照射する直前にふき取ります。右頬を照射しているときは、額やあごはもちろん左頬も麻酔クリームを塗ったまま臨めるので、「麻酔が切れて痛みが強くなった」ということはありません。
口コミで高評価多数
Googleレビューでは高評価4.8を獲得。
施術の丁寧さや、親身に相談に乗ってくれる姿勢が高く評価されています。
よくある質問(FAQ)

Q1. ブレッシングはどんな人に向いていますか?
A.
・深いニキビ跡(クレーター)
・毛穴の開きによる凹凸
・肌のハリ不足
・他の治療で改善が伸び悩んでいる
といった方に適している治療です。
ただし、肌質や状態によって適応が異なるため、診察で判断します。
Q2. ブレッシングとポテンツァはどちらが効果的ですか?
A.
それぞれ特徴が異なるため、「どちらが良いか」は症状によって変わります。
ブレッシングは傾斜ニードルによるサブシジョン効果や薬剤注入の効率が特徴。
ポテンツァは肝斑治療や比較的浅い層へのアプローチにも向きます。
医師が肌状態に合わせて提案します。
Q3. 1回でどのくらい変化がありますか?
A.
1回で質感の変化を感じる方もいらっしゃいますが、
多くの場合3〜5回程度の継続が推奨される治療です。
効果の出方には個人差があります。
※症状や治療目標によっては10回程度を推奨する場合があります。
Q4. 痛みはありますか?
A.
麻酔クリームを併用することで多くの方が施術を受けられていますが、
チクチクする刺激や熱感を伴うことがあります。
痛みの感じ方には個人差があります。
Q5. 当日はお風呂や運動はできますか?
A.
お顔を濡らさなければ当日シャワー浴が可能です。
洗顔・メイク・入浴・運動は施術後12時間以降を推奨しています。
Q6. ポテンツァをやっていてもブレッシングはできますか?
A.
可能です。ニードルRFを継続している方が、次のステップとしてブレッシングを選択することもあります。
ただし前回施術からの間隔や肌状態によっては調整が必要です。
こちらから
03-6274-8291
(受付時間 11:00-20:00)
岩手医科大学医学部卒業後、総合病院にて内科・外科・皮膚科・形成外科など幅広い診療科を経験し、美容皮膚科医としてのキャリアをスタート。大手美容皮膚科・美容外科で研鑽を積み、ゴリラクリニック新宿本院院長および診療部長を歴任したのち、2021年にFellez Clinicを設立。温厚な人柄と丁寧なカウンセリングに定評がある。「美しさは心の幸せにつながる」を信条に、日々の診療に従事している。























